2011年2月14日月曜日

シボレー・ボルトは(リーフに比べて)高すぎるか?

Is the Chevy Volt Overpriced?
という記事がアメリカABCテレビのサイトに出ていました。
http://abcn.ws/gho94d

シボレー・ボルトは、41,000ドルで7,500ドルの政府補助を含めて33,500ドルで売られているそうです。日産リーフは2万ドル台(32,780ドルで政府補助を入れて25,280ドル)で、HVのイメージをトヨタ・プリウスが作ったように、EVの先駆者としてのイメージをボルトが得るためにはもっと安くする必要があった、プリウス・キラーとなるには3万ドルを切る必要があったのではないかという記事です。

この記事の中で、ボルトより「より柔軟性に欠ける日産リーフ(100マイル走ったら、電池が死ぬ、死ぬ、死ぬ)がEVのマインド・スペースをわけあっている」、「フリーウェイを唯一走れるEVであるテスラ・ロードスター」といった表現がありました。

つまり、性能が劣る安い日産リーフとイメージを共有し、価格的にはテスラの仲間になっている。これは、GMが再建途上で利益をあげなければならないから、あるいは現在のガソリンの価格ではEVで市場を支配するべきと考えていないと推測しています。記事の著者は、GMは余裕のあるアーリーアダプタから得た利益を次の開発に使おうとしているのではないかと推測し、これは市場をリードする機会を逃したと考えているようです。

私の感想は、ボルトは高すぎない、リーフが安すぎるというものです。リーフの価格設定には疑問を持っています。バッテリーの量産効果による将来のコストダウンを組み入れた戦略的な価格ですから、そのためにしばらくの間は量産すると赤字だと思います。そして、コストダウンは日産の希望通りにはいかない可能性が高く、採算がとれるようになるのは何年か先になると思います。なぜなら、リーフのような純EVは現在のガソリンエンジン車に比べて劣る点が多すぎてニッチ向け、タウン・カー、セカンド・カーにしかなりえないからです。

純EVで走行可能レンジを増やすにはボルトやPHVプリウスのようにエンジンを積むしか無いですが、コスト、車重、電費悪化につながります。走行可能レンジを限定して使えば、純EVの利点が活きます。あまりに当然で日産の関係者はそれを承知で頑張っておられるのでしょうが、本当に勝算があって頑張っているのでしょうか?素人の感想で特に読んでくれる人もいないと思いますが、日産はなるべく早くリーフのような純EV普通車を普及させるという方針を変えたほうがよいと思いますね。

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