2009年6月26日の、朝日新聞"eb版によると
「電波政策懇談会」(座長・土居範久中央大教授)が実用化が見込める技術分野を検討。立体テレビなどの高度無線端末▽ネットワーク無線家電▽無線による事故防止システム▽小型カプセル内視鏡などの医療無線システム▽高速大容量の無線ネットワークの5分野を戦略プロジェクトに決めた。
そうです。
電波の利用で、コードなし冷蔵庫、炊飯器などが実現するということが書いてあるのですが、ネットワーク無線家電というのは、冷蔵庫ならネットワークを利用して庫内物品の在庫管理などの機能を持ついわゆるインテリジェント家電のことだと思っていました。何年か前にインターネットで家電がつながったら、テレビで送られるレシピと冷蔵庫の中の食品在庫からメニューを提案するといったポンチ絵があったような気がします。
ということで、家電をネットに載せてサービスをするというのは現実の技術で今や驚くことはないですが、電源コード無しで使える冷蔵庫や炊飯器には驚きました。冷蔵庫や炊飯器の数百Wの電力を無線で送る技術がそろそろ現実的になってきたのでしょうか。
例によって、技術動向を読めない新聞記者が誤解をしてインテリジェント家電のワイヤレスインターネット接続と無線電源供給をごっちゃにして間違えたのかと思いましたが、上記「電波政策懇談会」の資料を見てみると、家電の無線給電もたしかに話に出ているようです。
日経BPの記事で、東芝が上記懇談会にワイヤレス給電の検討を提案したと出ていて、まったくの夢物語ではないのかもしれないと思い始めました。ただし、3つの課題とかいうのには、距離数mmで数十Wの電磁誘導給電というすでに実用化している技術の改良の話も入っています。数m数百Wの給電についてはMITが開発したresonant induction 共鳴誘導方式というのでしょうか、方式の検討となっていて、これが本命のようです。
Web上には、すでに、インテルがどこかでワイヤレス電球を点灯させたという記事もありますし、英語版Wikipeidaにはwireless energy transferという項目があって、resonant inductionも解説されています。
楽しみです。
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