2010年5月6日木曜日

メキシコ湾原油流出事故(5/6)

メキシコ湾原油流出事故対策として、NYTによると、封鎖(containment)ドーム設置が試みられる。4階建てに相当する高さで、98tの鉄の箱をリーク箇所に被せる。残る2箇所のリーク箇所の大きい方の上に乗せる。記事に写真 http://nyti.ms/98hDR5

ドームは、リークしている原油を集め、海面にいる掘削船Discover Enterpriseが掘削パイプをストローのようにして汲み上げる。このうような深海で行った実績はない。月曜までに使えるようになり、うまくいけばリークしている原油の85%は回収できる。

NYT記事による懸念事項:この深度で耐えられるか?氷がパイプを塞がないか?天候が悪くなったらどうするか?ガス、石油、水の混合物が組み合わさって船での爆発の危険がないか?

氷(ガスハイドレート)は油の中にガスバブルのようにできる。暖かい水やメタノールを入れて防ぐ。原油は5百万ガロンは船上に貯蔵できる。第二のドームは設置するならBOP直上のライザーからのリークで、これは難しいのでまだ設置するかどうか決まっていない。

NYTの図によると、ドームはケーブルでおろされ、ROVでガイドされてリークしているライザー管を内側に入れる。ドーム中にたまった油ガス水は内側のパイプを通って海上へ、外側のパイプとの間を表層の暖かい水を入れて循環させ氷生成防止。普通の掘削と内外が反対。

NYTの図では、ライザーの先端部(元は沈没していたDeepwater Horizonにつながっていた)から漏れる油を回収するように書かれている。WSJの記事では、3箇所の内最初にリークを止めた箇所について、ROVで壊れた掘削パイプの端にバルブをつけたと書いている。

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