私には事故原因はまだ分からないが、ある業界OBは明らかな人災という意見。来週専門家と会える会議があるので聞いてみたい。JRの訓練にとどまらず、いろいろな影響が出てくるのではないかと。メキシコ湾では二重のBOPを義務付ける話も。
明らかな人災というのは、人が手をつけなければおきなかった災害という意味だった。たしかにそうだが、石油開発や科学掘削をやっていきたいという人々には、今後災害を起こさぬようどうするかが問題。早く原因を解明して欲しい。
メキシコ湾原油流出事故対策としてのcontainment domeの一台目の設置作業が始まる。純粋に技術的に見ても興味深い。NYTの記事に積み出し風景のビデオあり http://nyti.ms/a8nLGY
CNBC にdomeの製作風景を含めたニュース、ビデオがある。"suction cup"という呼び名も。Wild Well ControlというBPと事故対応の契約をしている会社が作った。 http://www.cnbc.com/id/36938181
アメリカで予定されていたバージニア沖鉱区公開にむけたパブリックミーティングをメキシコ湾の事故のため延期 http://n.pr/cz27Rs
OGJにもcontainment domeの記事。5/5に積み出し、5/6遅くに到着、すべて順調であれば5/10に動く。おそらく初期トラブルがある。リリーフ坑井は7800ftまで掘削。事故の損害はTransOceanが払う契約。 http://bit.ly/bs5g3x
NYTによると、メキシコ湾原油流出事故対策のためのcontainment domeは木曜の夜に現場に着いたが、現場は油が混じった水で火災の危険があるので補給船の船長が夜遅くの作業は中断している。夜遅くにはドームを降ろし始めた。これには数時間かかる。
ドームが海底に置かれてから、数日かけて海底のドームと海上の掘削船をパイプで繋ぐ作業を行う。来週初めに稼働できる可能性があるが、この深度では初めての実験的な作業であり、順調に働くまでには1週間はかかりそう。
メキシコ湾原油流出事故関係のNYTのもうひとつの記事は、海洋石油掘削を監督するMMS(Minerals Management Service:鉱物資源局)の責任問題。規制が遅れた? http://nyti.ms/9ecE6u
メキシコ湾原油流出事故について朝日新聞に、containment domeの写真入り記事。NYTによると流出量が1日1万キロリットルの可能性と。6.3万バレル?本当かな?
NYTの記事でBPの重役が現在の10倍の6万バレルの流出の可能性を認めたという部分がある(5/6)。WSJにはこれを述べた文の前に、流出量が増えた場合に備えて物資を用意しているという文がある(5/5)。流出の観察やデータに基づく量ではなさそう。
NYTのMMS記事では、業界との癒着などの問題が書かれている。BOPについては、バックアップシステムの必要性などを目指していたが、査察の間隔を2週から1週間にも変更した。政府の規制はないが、メキシコ湾の掘削では、ROVをバックアップシステムとして用いている。
ROVは遅すぎたり、パワー不足で暴噴の際にしばしば役立っていない。BOPのshear ram (パイプカッター)は最近のパイプを切れない場合がある。BOPの問題が未解決で残っていたかも。MMSを、英国、オーストラリアのように監督と規制の部門に分離する案もある。
OGJの記事5/7によると、containment構造は漏れているライザーの上に置くためにおろされた。ライザーは海底を8フィート掘り込んでいる。現在のリークは、井戸元とライザーで大半はライザーから出ている。ライザーから漏れる油ガスを海上で汲む。
OGJの記事 http://bit.ly/bs5g3x TOは560百万ドルのリグの事故により、401百万ドルの保険を受け取った。BPとの契約では事故関係の諸費用はTOが支払う。アナリストは950百万ドルを超えることが考えられるが、TOは対応出来ると予測。
メキシコ湾原油流出事故についてNYT5/7に生々しいドキュメント記事。事故当時の証言など。事故が起きた4/20の朝にはBPの重役がリグを訪れていた。石油を発見して、開発に移行するために一時的な廃坑作業を終えようという段階だった。
事故原因が考えられるセメンチングの図。可能性があるトラブルとして、セメントが岩石中に漏れた、セメントをセットする時間が短すぎた、発泡セメントの失敗、が考えられるとのこと。掘削中にガスのポケットには時々遭遇していたが大きな問題にはならなかった。
4/20午前11時の会議を終わるとき、一人の監督はほとんど終わったと言った。これを聞いた何人かは、作業が予定より早く完了するボーナスを期待した。午後10時にパイプの外についた泥を海水で洗っていたところ、突然水や泥がパイプから噴出し、天然ガスが続き、数秒の内に火がついた。
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