2010年5月1日土曜日

メキシコ湾石油掘削爆発、石油流出事故の流出対策

メキシコ湾の石油流出はまだ止まっていません。3つの方法が検討されており、1)ROV(水中ロボット)でBOP(暴噴防止装置)を働かせる、2)リリーフ井掘削により高比重泥水で塞ぐ、3)海底にドームを置き流出部を塞ぎ、油ガスを海面へ。現在は1)を実施中。NewYorkTimes4/30

BOPは海底におかれていて、本来、油層の圧力が高すぎて油ガスが急上昇すると、バルブ操作で閉まるものですが、今回はこれが部分的にしか閉まらず、油ガスが掘削リグまで噴き出して火災になったものです。異常時にはバルブは手動でも、自動でも閉まるはずのものがうまく動作しなかった。

現在4台のROVで海底のBOPのバルブ操作を試みているがうまく動かせていないのです。ROVは海上からケーブルがつながった無人潜水船で、ビデオで見ながらマニピュレータで様々な動作が可能です。JAMSTECのハイパードルフィンのようなものです。

リリーフ井の掘削には、2-3ヶ月かかると言われています。これは、流出している井戸の近くに新しく井戸を掘って、問題の井戸の深部につながるように、新しい井戸を掘って、比重が高い泥水(流体)を流しこんで石油ガスの流出を止めるという方法です。

海底にドームを設置するという方法は、NYTでの記事ではContainment Chamberという名前で書かれています。30フィート以上の高さの3つのスチールのコンテナを海底において流出する石油を集めて、海面までパイプで導くというものです。

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