メキシコ湾原油流出事故で沈没したDeepwater Horizonを動かしていたのは、Transocean社で石油掘削業界では最大手。http://bit.ly/ccKSBC IODP統合国際深海掘削計画のノンライザー掘削船JOIDES Resolution号も運航している。
IODPのライザー掘削船「ちきゅう」はJAMSTEC海洋研究開発機構が運航しているが、Transocean社に相当する掘削会社はマントルクエスト社。日本海洋掘削(JDC)の子会社。「ちきゅう」は掘削孔の上にBOP(暴噴防止装置、Deepwater Horizonで不調)を用いる。
メキシコ湾原油流出事故の流出量が最終的にどの程度になるか不明だが、現在1日に5000バレル程度の流出がつづいていると推定されている。流出が始まって12日で6万バレル(250万ガロン)程度。1989年にアラスカ沖で沈没したExxon Valdezからは1100万ガロン流出。
メキシコ湾原油流出事故の報道で出てくる、ライザー、暴噴防止装置(BOP)のイメージを掴むには、「ちきゅう」の資料が役に立つ。 http://bit.ly/9YCQ3T
メキシコ湾Deepwater Horizonの事故は、現在石油開発業界で焦点となっている大水深石油開発にとって、非常に大きな事件ということになるかもしれない。世界の原油価格の動向にも影響していくのだろうか。
メキシコ湾原油流出事故対策:シャットオフバルブをつけるという対策は、天候不良のため投入作業ができないでいるという状態。この作業も、ドーム設置も天候と、大水深という2つの課題を乗り越える必要がある。
Deepwater Horizonが掘削していた区画はOffshore magazineの付録である、メキシコ湾のマップに示されている。区画名はMississippi Canyon 252 http://bit.ly/9Z5Lla
Deepwater HorizonのスペックなどはWikipedia英語版に詳しい。Offshore magazine 2006年7月号の付録の表 http://bit.ly/d2R35B で、他のリグとの比較ができる。形状はセミサブだが、DPSを備える。写真は78。
メキシコ湾原油流出事故関係では、BBCのサイトに地図、イラストが出ていてわかりやすい。 http://bit.ly/dhxNOg 海底の対策3通りが出ているが、2番目の絵は3箇所のリークをまとめてドームで覆うように書いているが、それぞれ単独でやる。リリーフ坑井ももっと深い。
メキシコ湾原油流出事故の原因は不明だが、事故の直前(約20時間前に完了)にケーシングのセメンチング作業が行われており、その後のテストも終わっていた。ただし、セメントプラグの設置にはいたっていなかった。http://bit.ly/ax21eY
セメンチングとは? http://bit.ly/cHZIPy ケーシングの外側にセメントを入れる通常の作業は終わっていたが、一時的な廃坑のためのセメントプラグは完了していなかったということですね。
メキシコ湾原油流出事故のセメンチング問題を報じている Wall Street Journal http://bit.ly/an3VRb によると、政府機関MMSはメキシコ湾の14年間の暴噴自己の13/39はセメンチングが要因でガスの圧力に耐えられなかったもの。
メキシコ湾原油流出事故の原因に言及しているWall Street Journal http://bit.ly/dgigIT は、”acoustic switch”が備えられていなかったことに言及している。効果は不明だが、ノルウェー、ブラジルでは義務付けられているとのこと。
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