千葉県の女児殺害事件、大阪カラオケ店の放火殺人事件の裁判で、被告が無実の主張をするというニュースが相次いで報道されました。
共に、重大な事件で捜査段階の報道はかなり多くなされていましたので、犯人逮捕と聞いて、それなりに解決したと思っていたので驚きました。
結局どちらの事件も、強要により嘘の自白をしたと、公判で主張を翻したというものです。密室で行われている現在の尋問の方法では、このような対立はいつまでも続きそうです。裁判員裁判でも、これまでは被告が容疑を認めていて量刑の問題だけだった事件が多かったですが、無罪か有罪か厳しく対立する裁判も行われることになります。素人の裁判員にとっては(プロももちろんだが)このような客観的でない捜査資料に基づいて、殺人事件の判断を下すのは耐えがたい仕事になるでしょう。
捜査尋問の映像音声の記録の義務づけによる自白調書の客観性の確保が望まれます。ビデオデータが安く記録できるようになったのですから、すべての尋問過程を可視化して欲しいです。
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