千葉景子法務大臣は弁護士出身の参議院議員で、社会党、社民党経由で民主党になった人で、死刑廃止の運動にも関わってきたかたらしい。法務大臣と死刑といえば、死刑執行には最終的にそのときの法務大臣の署名が必要だそうです。大臣も信念は別として法律には従わなければならないので、死刑執行の署名をする任務もあるはずです。かつて、キリスト教徒だからなどと宗教的信念などで署名をしなかった法相も何人かいたが、それは無責任と思います。
一方、制度として死刑は良くないと私は思っているので、千葉法相には、信念に従って廃止への制度改革の検討を始めて欲しいと期待しています。
鳩山内閣で存在感を持っている、亀井静香大臣は死刑廃止推進議連の代表でもあり、この問題の進展を期待したいと思います。
裁判員制度では、これまでの所では死刑の判断をするような事案は扱われていませんが、いずれ被告が無罪を主張している死刑相当の事件のような難しい判断をせまられることがあるはずで、人が人を合法的に殺すという制度の非道さが広く認識されることになると思います。
これまで、プロの裁判官に任せっきりで、「○人殺しているのだから無期では甘い」などと無責任に評論してきた市民が多いのではないかと思います。これからは人が人を裁くことの意味について、自分の問題として考えていく機会にして欲しいと思います。
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