2011年1月19日水曜日

日産リーフの売れ行きに関する初めての情報

EV車リーフ、登録台数わずか60台 日産「慎重に生産」
http://bit.ly/gJ1axW

12月20日に発売、14日時点で新車登録台数は60台、という話です。
AFPが共同通信の配信として記事にしています。他には地方紙連合の47Newsに出ていますが、大手では取り上げられていません。
47Newsの方では、12月に19台、1月は14日時点で約40台と、月毎の内訳を書いています。

AFPでは「予約済みの車の提供に遅れは全く出ていないと述べ、登録台数が少ないのは、初めて電気自動車を大量生産するにあたり、100%の安全を確保するため慎重に対応しているためだと説明した。3月末までに6000台を提供するため、今後は生産のペースを速めるという。」と日産の広報の説明を載せています。

予約者には3月納車という案内があったというネット上の書き込みがありましたので、遅れは出ていないということでしょう。慎重な対応というのは、市販できる品質の車は予定通り生産出来ていないということです。今後ペースを速めるということはそれを裏付けています。

47Newsでも慎重に生産している、補助金手続きに時間がかかることが原因という説明が書かれていますが、補助金申請は三菱i-MiEVでも行われていることであり、想定内の話ですから「言い訳」と勘ぐられても仕方がないでしょう。

12月11日に始まったアメリカでの販売も12月中には19台であったというニュースがあったことから、実際に販売できた車は100台とか200台です。予約はアメリカ2万、日本6千と好調であったということから作って売れないのでなくて、作れないでいるという事なのですね。

日本で60台というと、ニュースで発表している自治体や有名企業の「広告塔」と日産の関連会社への納車が殆どで、おそらく一般客にはまだ納車していないのでしょう。

個人による実際の運用状況のレポートなど実用性に関わる情報を知りたいところですが、まだまだかかりそうです。

製造のネックは当然電池本体かその制御関係でしょうから、急に改善できるものかどうか疑問です。年度内6千台という目標を達成するのは難しくなってきたと思いますし、もともと大量生産する初のEVという売り文句の技術的裏付けが不十分だったのではないでしょうか。

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