インストールはWindows用なら、下記本家サイトでdownloadに行き、MS Windows(Cygwin)というのをもらってきます。今は安定版は6.2.3ですね。あれ、私が使っている6.3.0はどこへ行ったのでしょうか。
何かのデータを持っていて、GISマップにしたい、どのようにGRASSを始めるか?
インストールしたGRASSを起動すると、まずコマンドコンソールが開いて、次にGrass6.3.0Startupというウィンドウが表示される。
通常の使用では、ここで、GISデータのディレクトリを設定し、そこに入っているProject LocationとAccessible Mapsetsを選択し、EnterGRASSボタンを押して、ある地域のマップを選択してGrassの操作を始めることになる。
本当に初めて起動したところで、まだ、Project LocationとMapsetが定義されておらず、新しい地域を設定する場合は、右下のDefine new location withとうところにある3つのボタンのどれかを使用して、新しいLocationを生成する。Project Locationは例えばKanto、Hokkaido、TsukubaなどGISで扱いたい地域であり、Mapsetはそこで扱う地図の組である。
3つのボタンはGeoreferenced file、EPSGコード、Projection valueである。
このうちのどれかの方法で、プロジェクトを決める。
1)Georeferenced fileを選択して、新たに作りたいロケーション名と参照するGeorefenceファイルを選択し、ロケーションを定義する。この方法は、すでに何らかの形でGIS データセットとしてメタデータが提供されているデータの場合に使う。
2)EPSGコードを選択して、新たに作りたいロケーション名、EPSGコードファイル(デフォルトでGRASSの中のpsgファイルが設定されている)、EPSGコードの番号を入力して、ロケーションを定義する。
EPSGコードは地図業界で定めているものらしいが、日本のJDG2000の平面直角座標 第IX系の場合は、2451となっており、この番号で設定すると、横メルカトル、規準緯度36度N、基準経度139.8333333333333、k=0.9999、楕円体がGRS80=WGS84の投影法が設定される。
# JGD2000 / Japan Plane Rectangular CS IX
<2451> +proj=tmerc +lat_0=36 +lon_0=139.8333333333333 +k=0.9999 +x_0=0 +y_0=0 +ellps=GRS80 +towgs84=0,0,0,0,0,0,0 +units=m +no_defs <>
3)Projection valuesを選択すると、コマンドプロンプトが出て、ロケーション、マップセットを入力し、投影法とパラメータを入力する。新しく作る場合は、座標系を次の4つから選択する。
x,y
Lat-Lon
UTM
その他の投影法
UTMの場合はゾーン番号が必要。
Lat-Lonを選ぶと、名称の記述行、データム(wgs84等)を入力して、デフォルトリージョンで南北、東西の緯度経度を入力し、グリッドの解像度を東西、南北それぞれに入力する。
以上いずれかの方法で、プロジェクトロケーションを生成する必要がある。入力する情報から見当がつくように、プロジェクトロケーションは地球上のどの範囲を対象として、どの投影法で扱うかを示している。
ロケーションにはPERMANENTというマップセットがデフォルトで必ず作られる。それ以外のユーザーのマップセットが追加できる。まずはPERMANENTを使うだけで良い。
UTMを使おうという場合は、3)でもよいが、2)のほうが間違いがなくできるだろう。
EPSGコードはhttp://bubble.atnifty.com/modules/bwiki/SRIDList.htmlなどで教えてもらうとよい。
プロジェクトロケーションが生成されると、データベース(設定したデータのディレクトリ例えばMy Documentの下のGIS Databaseディレクトリの中にプロジェクトロケーション名のディレクトリができている)の中のPERMANENTというディレクトリ中に、投影法等を記述したテキストファイルが6つできている。
DEFAULT_WIND
PROJ_INFO
PROJ_UNITS
SEARCH_PATH
VAR
WIND
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