オープンソースの可視化ソフトウェアの一つです。
このソフトは、有名な可視化関係のオープンソースソフトウェアツールであるVTK(Visualization Tool Kit)を公開しているKitware社がVTKを使って開発、公開しているものです。アメリカDOEの予算で、Los Alamos、Sandia、Lawrence Livermoreの3研究所のコンソーシアムとの契約の一部としてKitwareが開発したそうです。
下記サイトからダウンロードできます。
http://www.paraview.org/HTML/Index.html
このサイトのドキュメントのページにはParaViewGuideという書籍の紹介があります。この本はAmazonで76ドルします。私は、VTKの教科書VisualizationToolki、89ドルを購入し、その付属CD-ROMからインストールしましたが、このソフトウェアにはオンラインヘルプがなく、上記76ドルの書籍が紹介されるだけです。上記サイトからダウンロードした場合どうなのかわかりませんが、この本を買わなければ何もわからないのかもしれません。商用ソフトに比べれば本代だけでよいので安いことは安いですが、オープンソースソフトウェアとしてはコストがかかる方です。VisItの場合は全く無料ですから。そのかわり、本を出している開発元のKitware社の開発費になることと、高品質のドキュメントが手にはいります。
上記CD-ROMに入っているのはParaView2.4.4です。ParaViewGuideも2.4の解説ですが、上記サイトによると、現在の安定版が、2.6.1、開発版が3.0.0です。
ParaViewの特徴は、マルチプラットフォーム、スケーラブル、並列分散処理によって、2D、3Dデータの可視化するというところは、VisItと同様です。VisItでは言及されていないタイルディスプレイ、CAVEでの表示もできるようです。
オープンソースの標準的なモジュラーアーキテクチャを使用しているということで、C++、OpenGL、Tclが使われています。
いろいろなフォーマットのデータが読めるとあり、ParaView、VTK関係の他の対応フォーマットは、EnSight、 Exodus、 BYU、 XDMF、 PLOT3D、 SpyPlot CTH、 HDF5、 DEM、PLY、 Protein Data Bank、 XMol、 Stereo Lithography、 Gaussian Cube、Raw、AVS、Meta Image、 Facet 、PNG、 SAFです。
USGSのDEMが読めるところが良さそうですが、VisItでは読めるGIS関係のESRI ArcInfoのShapeは対応していません。
インストールしたら、Helpメニューの中にあるDemoを動かすとどのような表現力があるかわかります。上記サイトのScreenshotsも良いです。
別に紹介した、Visualization in the Geosciencesでは著者のModer氏は、ParaView、vtkを使っているということなので、私ももう少し使ってみたいと思います。
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