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2012年9月7日金曜日

カローラ・アクシオの燃費記録

乗り始めて1ヶ月と少し経ちました。自分で6回給油しました。FuelRecというiPhoneの無料アプリに記録をしていますので、そのまとめを下に示します。納車時は10L程度入っていたと思われますので最初の燃費は不明です。その後の自分の給油は満タンにしています。

日付 距離(km) 前回との差(km) 給油量(L) 燃費(km/l) 支払額(円) 単価(円)
2012/7/29 36.3 28.59 3688 129
2012/8/6 150 113.7 10.10 11.26 1321 131
2012/8/7 695.1 545.1 30.93 17.62 4175 135
2012/8/8 1151 455.9 24.00 19.00 3408 142
2012/8/10 1664 513 26.43 19.41 3489 132
2012/9/6 2056 392 29.62 13.23 4206 142


3回目、4回目は遠出をしたときに他県で給油した時のものです。その他は地元のセルフスタンドで入れています。2-3間、3-4間、4-5間は高速道路走行が70-90%程度を占めています。

5-6間は普段の通勤と買い物がほとんどで、高速道路は1回17km走っているだけですから、私の夏季通常時の燃費といえると思います。以前のイプサムではおそらく10kmはいかなかったと思いますが、ちゃんと記録していなかったので不明です。

アイドリングストップですが、9/5通勤帰路から9/6通勤往路は効かなくなっていました。間違って機能のオンオフのスイッチにさわったかと思いましたが、そうではありませんでした。オフにするとディスプレイに表示されるのでわかります。その後復活しています。ソフトの問題だと思いますが、再現性がないと対処のしようがないでしょうね。

その後の状況(11/3追記)

2012/10/3 2459 403 31.25 12.90 4375 140
2012/10/26 2870 411 29.83 13.78 4236 142

2012年9月5日水曜日

カローラ アクシオに乗って

新しいカローラ・アクシオに乗って1ヶ月と少したって、車のくせには大体慣れました。現在走行距離は2000kmを超えたところです。

これまでに、感じている欠点を2つ上げます。

1)もう少し調整でなんとかできないのか思うのは、ハンドルの軽さです。回し初めがとても軽く、どのくらい切れているのかが感覚で掴みにくいのです。また、回頭してからアクセルオンをすると自然に直進に戻りますが、この戻りがかなり弱いので、戻るように回してやる必要があります。ディーラーに聞くと、私が長く乗っていたイプサムは油圧パワステだったが、カローラは電動パワステなので、そのように感じるかもしれないとのことでした。電動だったら調整できそうな気もしますが、年寄りの好みがこのような特性なのでしょうか?

2)エンジンブレーキの効きが悪いことも気になります。これはCVTの特性なのでしょうが、なれるまで気持ちが良くないです。赤信号の交差点で停止するために、パワーオフで停止線に向かってエンジンブレーキで減速していきますが、あるところで効きが悪くなってスーッとすべるように進むことがあります。結局フットブレーキを踏むのですが、慣れるしかないでしょうね。CVTが好燃費のカギなのでしょうから仕方がないとも思いますが…

元気にアクセルをふかして走れば、たぶん気にならないと思うのですが、燃費やエコマークが表示されていると、とかくなるべくふかさずに走るようになっているので、特に気になりました。

まあ、いずれ慣れて気にならなくなる程度とおもいますけれど。

全体的には十分運転しやすく、大きすぎないので駐車も楽で、とても満足しています。

2012年9月1日土曜日

カローラ アクシオを買いました

14年間乗っていたイプサムをあきらめて、カローラ アクシオに乗り換えました。


他の候補は、アクア、コロナプレミオでしたが、カローラが11代目にモデルチェンジしたタイミングで決断しました。エコカー補助金がなくなるかもしれないというので、急いだのが本音です。アクアもいいかなと思っていたのですが、納期がかかりそうなのであきらめました。

ネットでカローラアクシオの評判を見てみると、自動車評論家や、素人のレビューや意見で、ろくなものはみかけません。スタイルがダサイ、走りが鈍重、じいさん臭い、というものばかりです。評論家のレビューでも、メーカーに嫌われないように、酷評はしないものの当たり障りのないことを言っておくというものが多いですね。ネットで素人の書いたものでは、CMや雑誌で見ただけ、ちょっと試乗しただけ、で口をそろえて悪口を言っているものを多くみかけました。

自動車評論家は、車好きでできればスポーツカーばかり乗っていたいという人が多いのでしょうか、通勤、買い物、たまに遠出したいという私の感性とは合わないことを書く人が多いと思います。それでもメーカーの顔色をうかがったつもりか無理に褒めている部分も目につきます。そういうものと思って読めばよいのです。素人の書き込みは、そのような遠慮がないだけに、本音が書かれていることが多いのでしょう。しばらくブログや掲示板をカローラ アクシオで検索しながら巡ってみましたが、好意的な書き込みや、買って乗っています!といった記事はなんと1つも見つけられませんでした。カローラのセダンは、ネットの多数派には向かないようですね。

プリウスばかり多く見かける現在、プリウスを買うのは全然先進的ではなくコンサバにすぎると自分では思っています。初代のぷっくりとしたプリウスは良いスタイルだったと思いますが、2代目以降のくさび形のスタイルは好みではありません。

カローラ アクシオを選んだのは、5ナンバーのセダンであることです。自宅駐車場の幅がきつくて、これは譲れません。あと20cm駐車場が広ければ、カムリを選んでいるところです。

じいさん臭い、というのは、情けないが自分にはちょうど合っているので否定できないです。オーナーの平均年齢が60歳以上とか。若い人にはセダンが嫌いという人が多いのでしょうかね。私はイプサムに長く乗っていましたが、子供が大きくなって一緒に出かけることが減ると、5ナンバーとはいえ大きな図体で主に空気を運ぶのはばからしくなってきました。

走りの鈍重さは、年寄り向けということでしょうが、35年間無事故無違反でいる私には問題ありません。イプサムに比べれば、走行安定性や静粛性も、当然カローラの方が良いですね。

カローラという名前が古くさいという声も聞きますが、私に言わせれば最近の日本の車の名前は多すぎると思います。もっと名前を大切にして欲しかったです。イプサムの前に、ビスタを2台乗っていたのですが、名前もなくなってしまったのを残念に思っています。

乗り始めて1ヶ月過ぎました。グレードはラグゼールという一番上のものです。

最初、ハンドルが軽すぎて、また曲がった後の戻りが鈍くて、違和感がありましたが、慣れました。

ヘッドライトが明るく見やすいです。キーをポケットに入れて持っていればドアを引くだけでロックがはずれて開き、座ってボタンを押せばエンジン始動という楽ちんなキーです。ロックするときはドアを閉めてから、ドアノブにさわります。ドアロックと同時にミラーも閉じます。

アイドリングストップをつけました。燃費への貢献度は不明ですが、面白いのでとりあえず良しとします。

カーナビを初めて付けました。純正の一番安いものですが、ワンセグ、ブルートゥースがついています。iPhoneで何か聞いていることが多いので、便利です。イヤホンで聴きながら車に乗り込み、エンジンをかけると、スピーカーから続きが聞こえてきます。イヤホンを外して、走り始めるというわけです。ただし、野球中継などラジオを聞くことも多いのですが、信号レベルが違いすぎてiPhoneからラジオに切り替えたとたんでかい音がしたりするのは困りものです。ハンドルにボリュームなどのリモコンボタンがあるのも便利です。

燃費は良好です。高速主体で遠出した時は19km/L、通勤と買い物では、13km/L程度のようです。まだ給油が数回なのではっきりはわかりませんが、いずれグラフを描いてみたいと思っています。

日産リーフ売れ行き revised



Leaf (Japan) Leaf (USA) Leaf(A+J) Volt (USA)
Dec-10 19 19 38 326
Jan-11 962 87 1049 321
Feb-11 2593 67 2660 281
Mar-11 846 298 1144 608
Apr-11 177 573 750 493
May-11 472 1142 1614 481
Jun-11 407 1708 2115 561
Jul-11 463 931 1394 125
Aug-11 529 1362 1891 302
Sep-11 807 1031 1838 723
Oct-11 832 849 1681 1108
Nov-11 992 672 1664 1139
Dec-11 1230 954 2184 1529
Jan-12 987 676 1663 603
Feb-12 1079 478 1557 1023
Mar-12 699 579 1278 2289
Apr-12 936 370 1306 1462
May-12 1401 510 1911 1680
Jun-12 1013 535 1548 1760
Jul-12 815 395 1210 1849


日産リーフの国内、米国販売台数とシボレーVoltの米国内販売台数の改訂版です。
日産リーフの国内販売台数は、1000台前後で目標からは遠いと思いますが、まずまずでしょうか。一方、米国内では低下傾向が続いており、危険水準だと思います。

シボレーボルトはかなり順調に台数が増加してきており、日産リーフの日米合計販売台数も、上回り始めました。それでもシボレーボルトも供給過剰で、先日本年2回目の在庫調整のための生産の中断の報道がされました。

日産リーフは、かつての生産計画からみるとかなり厳しい状態だと思いますが、モデルチェンジの発表があったりしてまだ頑張るようですが、とても苦しいと思います。

2012年7月21日土曜日

原発事故で変な人が炙りだされた。

2011/3/11の地震、津波災害に引き続く福島第一原子力発電所事故が起きて、福島県の一部を中心とした放射性物質の拡散が起こり東北南部から関東にかけた広い範囲が汚染され、放射線レベルが高まっています。高線量の地域では住民の強制避難がおこなわれ、より線量が低い地域では線量レベルの高いところを中心に除染作業が行われています。農産物や魚介類の線量チェックも行われており、ほとんどの住民の被曝は低いレベルにとどまっています。この大事故によっても放射線障害によってなくなったとはっきりわかる方は一人もおられません。

低いレベルの被ばくはもともと岩石や宇宙から全ての人間が受けているのですが、放射線レベルは比較的簡単に測定できるので、一生懸命測っては、どこかの側溝の落ち葉の上で1μSv/hもあったといった数値を出すことができます。溝の中で何年も座っているとかであれば気にするべきでしょうが、その脇をたまに通る程度あれば気にする必要はありません。実際には床下にずっと強い放射性物質があった住宅(家の前の道路で3.35μSv/h)に何十年も住んでいた人が特に放射線障害を受けていなかったように、はっきりした障害がでるレベルとは測定できるレベルよりはるかに高いものです。ところが、それなりの数値が出るものだから、極端な人では東京は人が住むところではないといって逃げ出したりしています。自分が逃げるだけなら社会への実害はそれほど無いですが、福島に住んでいる人を非難したり貶めたりする大学教員などが、決して多くはないもののかなりいます。


原発事故以前から、変わった人だとは思っていた人の中にそのような人がいて、ああ本当に変な人だったんだなと納得しています。本人は正義の味方のようなつもりのようですけれど。自称元ジャーナリストの上杉隆さんなどもその仲間です。


原発再稼働反対運動では、多くの人が一生懸命になっておられるようです。私は、原発を今止めたままにするというのは副作用が大きすぎて再稼働はせざるを得ないと思っているので、このような運動には全面的に反対です。これまで好きなコメンテイターだった香山リカさんのような人が「再稼働を認める人は精神科医である自分からみて病気だ」と言い出して、がっかりさせられました。坂本龍一さんにしろ大江健三郎さんにしろ芸術家が社会にも政治にも何か言っても、アイドルが社会問題に関してボケているのと同じでどうでもよいと思っています。まあ、アイドルは政治向きのことは語らないように躾けられているはずですが、老人芸術家にはそのような歯止めがないことは困りものですね。


そういえば、3/11以降炙りだされた、まともな人ももちろんおられます。司法ジャーナリストの江川紹子さんが筆頭です。ツイッターを見ていると、どのような社会問題に対しても、即座に的確な視点で発言しておられます。ツイッターではにゃあにゃあと面白い口調ですが、ふざけていると嫌う人もいるようです。前からコメンテイターの中では好きな人でしたが、3/11以降、一番信頼出来る人になりました。

エネルギー・環境の選択肢の国民的議論とCO2削減目標、数値が勇ましいほど立派だとでも

エネルギー・環境の選択肢の国民的議論が始まりました。原発依存度、ゼロシナリオ、15シナリオ、20~25シナリオに賛成する人が3人ずつ選ばれて出てきて意見を述べるという会を何回か開くというものですが、20~25シナリオに賛成する人の中に東北電力や中部電力の社員がいたということが、強い批判を受けています。中部電力は社員に注意したとか、政府が電力会社の社員は意見を述べる人には選ばないことにしたとか報道されています。さて、そうするとJAEAや電中研、大学の原子力関係者などいわゆる原子力村の専門家も出さないようにするのでしょうか。エネ総工研は?エネ経研は?素人だけの意見を述べあう会にするのでしょうか。


それにしても、中部電力社員が表明されたように、2011年3月の福島原子力発電所の事故で、放射線障害でなくなった方は一人もおられないし、このままうまく冷温停止を維持し廃炉に成功すれば、今後も放射線障害による死者は出ないでしょう。おそらく専門家でこれが間違っているという方はほとんどおられないと思います。ところが、中部電力社員はゼロシナリオ支持者からはもちろんのこと会社からも文句を言われています。酷い話だと思います。原子力発電所で働いていた労働者が津波でなくなっておられるほか、放射性物質による汚染地域からの避難や強制的な移転の際のストレス等で数多くの方がなくなっておられるそうですが、放射線障害ではなくなってはいないのです。本当のことを言って袋叩きに合うというのは、戦時中の言論統制を思い出させます。反原発で血気盛んな人々は、放射線のリスクを過大に論って実際には不要な避難を余儀なくさせて、本来失わないですんだ命をたくさん奪ったのではないかという可能性にも思いを致すべきです。


原発依存度は低く言うほどいさましい、環境にやさしい立派な人という人が多いのでしょうが、私は、鳩山由紀夫氏が総理大臣の時2009年に、CO2排出目標を2020年に1990年比-25%を目指すという鳩山イニシアチブを、急に国連で表明したことを思い出します。鳩山氏は大きな数値目標を掲げるほど環境を重視している地球にやさしい立派な行動だと思って発言したのでしょうが、エネルギーや環境の専門家でそれなりの根拠があるまともな政策目標と考えた人はいないと思います。一部の環境運動家や素人の中には、数値目標は高いほど立派だ、目指すだけでやるといったわけでないので実現できなくても良いとか無責任に支持をする人もいました。


今回の国民的議論の3つのシナリオに関しても、ネットやテレビでの討論などで見る意見では、子を持つ母親だからゼロとか、経済より命を大切にするためにゼロとか、日本の技術を使えば再生可能エネルギーで成長できるのでゼロとか、エネルギーの財界と官僚の支配から市民が取り戻すためにゼロといった、情緒的な意見しか見かけません。いさましい数字を言って、それを支持してヒロイックな感情に浸っているだけに見えます。首相官邸前や国会のデモなどいくら数が多くなっても、太平洋戦争の開戦時のお祭り騒ぎと根っこは同じで、それだけでは何も解決しないと思います。

マスコミや、反原発の専門家は、実現性のある対案を出すべきです。エネルギーは、経済、社会、安全保障、科学技術の広範な分野に係わる課題です。原発ゼロ、再稼働ゼロを実現するのは、太平洋戦争で日本が連合軍を相手にして勝つためには何をどうするべきであったかと同じような難題だと思います。大和魂や神風、神州日本やらで勝てるのだと国民を煽った戦前戦中の新聞や知識人と同類だとしか思えません。

2012年5月16日水曜日

電気料金値上げが信じがたいという声に衝撃を受けた

東京電力が電気料金値上げを申請していることについて、5月16日朝日新聞の声欄の1通目に、東京電力は福島第一原発事故を起こして、その対策のために国庫から大金を得ており、さらに被害者に補償を十分にしていない状態であるのに、料金値上げをして国民負担を増やそうとしていることが信じがたいという、高校教員の投書が掲載されていました(記憶で書いているので正確な文言は違っていると思います)。この教師の方は、お金は悪い奴のところからは湧いて出てくるとでも思っているようです。悪いやつであっても金がないから、事故対策や被害者への保障、火力発電の燃料調達のために国から資金を入れているのです。国庫から負担をなくせば、料金をもっと上げるしかないし、料金をあげなければ税金をもっとつぎ込むしか無いのです。十分な補償をするためにも料金値上げが必要だし、原発を動かさないためには燃料費が必要です。このくらいの足し算ができない教師がおられるということに衝撃を受けました。

2012年3月17日土曜日

日産リーフ売れ行き


日産リーフが何台売れたかですが、アメリカでは月毎に何台と発表されているようですが、日本ではよくわかりませんでした。

ネットを漁っていると、データはあるもので、表のようになっています。

日本では10年度末に新車効果と補助金のために急増しました。その後おそらく震災の影響でぐっとさがりましたが、その後はほぼ着実に増加を続けています。

私は、1年前に、1年後のリーフの売れ行きは月に100台以下になるだろうと予測しましたが、まだ800台くらい売れているとしたら大したものです。

アメリカでは、CHEVROLETボルトと日産リーフはライバル視されており、販売台数がよく比較されています。
The Daily Bayonetというサイトには米国内販売台数の変動がグラフ化されています。2011年夏まではリーフが圧倒していましたが、後半にはボルトが上回ることが多くなっています。2月にはボルト(1023台)がリーフ(478台)の2倍でした。
http://dailybayonet.com/2012/03/leaf-volt-sales-february-2012/

上の表のリーフ(日米)とボルトの販売台数のグラフを下に載せました。

ボルトは5週間のレイオフで在庫調整をするそうです。リーフは日米欧で売っているし生産台数としてはボルトの2倍以上になると思いますので、事情は違うでしょうが経営にとって危険な水準であることは間違いないと思います。現在世界中では25,000台以上走っているそうです。

2012年3月10日土曜日

シボレー ボルト 2011年の売れ行き

CNETの記事によると、ボルトは2011年に7671台、12月にはこれまで最大の1500台が売れたそうです。
http://news.cnet.com/8301-11128_3-57352046-54/chevy-volt-misses-first-year-sales-target/?tag=mncol;txt

7月までで2544台だったので、8月-12月の5ヶ月で5130台が売れたわけです。月平均1000台強です。7月までは数百台ペースだったのでかなり改善しています。9月は723台だったそうなので、その後相当に改善されています。目標は2011年に10000台だったので、76.7%の達成率で残念でしたということですが、かなり健闘したと言えそうです。

この記事によると、燃費は良いが電池のコストのために車が高いので、ガソリンが急に値上がりしなければそれほど売れないだろう、GMは他の車が好調なので経営には問題はない、ということです。

http://money.cnn.com/2012/03/05/autos/volt_sales_analysis/index.htm
によると、

2012年には米国内で45000台が目標だそうです。1月には600台、2月には1000台強だそうで、30000台も難しいかもというアナリストが言っているようです。在庫が十分になったので、5週間生産を止めるためにレイオフをするとか、政府が衝突テストをしたら炎上したとか、いろいろ悪い話はあるけれども値段が高いことが売れ行き不振の一番の原因であるということです。

2011年9月1日木曜日

シボレー・ボルトの売れ行き

以前、発売3ヶ月での日産リーフとシボレー・ボルトの売れ行きが下記のようだと紹介しました。

          日産リーフ       シボレー・ボルト
     日本     アメリカ     アメリカ
12月   19       19        326
1月   962       87        321
2月   2593       67        281
合計  3574       173        928

その後のデータを集めてみると
3月         298 608
4月         573 493
5月         1142 481
6月         1708 561
7月 463 931 125
合計 5920 4806 2870

Chevy Volt Sales Plummet as the Electric Car Market Slumps
http://thenewamerican.com/tech-mainmenu-30/environment/8450-chevy-volt-sales-plummet-as-the-electric-car-market-slumps
という記事がありました。plummetというのは急落しているという意味ですね。電気自動車マーケットが苦境にある中で。

シボレー・ボルトは7月に125台しか売れていません。GMの広報は供給の問題(製造の問題)で実質上売り切れだ、これから生産台数が増える予定で年内に10,000台、2012年に世界で60,000台と言っているのですが、それがあちこちで売られているので嘘だと言っている人がいる、という記事で、信ぴょう性は不明ですが、7月の125台という数字はとても少ないです。アメリカではまだ高すぎて受け入れられないという記事です。

http://www.insideline.com/nissan/leaf/nissan-leaf-extends-sales-lead-over-chevrolet-volt-in-july.html
7月の日産リーフとボルトの販売は931台と125台で、発売後7ヶ月の販売台数は、4,806台と2,870台ということです。リーフの数字ははアメリカのみの台数で、日本、ヨーロッパでも売っているので全体ではもっと多いです。

2011年7月5日火曜日

日産リーフの売れ行き

6/29に日産自動車の株主総会があり、リーフ関係の情報も少し出てきました。

Car Watch「日産自動車、リーフの全世界販売台数は8200台に 」
http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20110629_456841.html

「EVには逆風が吹きつつあるのではとの質問については「安心してほしい。EVの戦略には変更がない。例えばリーフには、電気を使用するだけでなく、電気を家庭内に供給する能力もある。リーフに蓄電したものが、家庭のバックアップ電源になる。また、ガソリンだけに頼る車でないため、災害地でもガソリン不足の中で利用された。電気は、水力、風力、原子力、石油、石炭からも発電できる。日産自動車は、2050年度までに新車のCO2排出量を90%削減する計画には変わらない。今後もゼロエミッションを目指していく」と答えた。」

「EVの現状については、「12月に発売以来、これまでにグローバルで8200台を販売。内訳は日本が5100台、北米が2600台、欧州が500台。排気ガスを出さない、未来の技術であるリーフを手にしたことを喜ぶ声が多い。この取り組みに挑戦した日産を賞賛する声もある。リーフの特徴である胸のすくような加速、ハンドリングのよさ、圧倒的な静けさへの評価が高い。初めて運転した人は、みんなうれしそうな顔で車から降りてくる。我々はこれを『リーフスマイル』と呼んでいる。ガソリンスタンドに行かずに済み、プラグを差すだけでいいということが、なんてシンプルで、使い勝手がいいという声もある。中には、これまではガソリンスタンドの価格を毎日気にしていたが、それをまったく見なくなったという声も出ている。そして、タイマー機能を活用するなど夜間充電で利用している人が多いのも特徴である。公共の場所での充電スポットが欲しいという声も出ている。全国2200カ所のディーラーに普通充電器を、200カ所に急速充電器を配備している。これを応援してくれる声もある」とした。

 EVの今後については、山下光彦副社長が回答。「技術的には3点ある。1つはコスト。補助金がなくても購入できる価格にする必要がある。電気代を含めるとガソリン車と変わらないレベルだが、イメージとして高いという印象がある。価格も普通であると言われるようにしたい。これはバッテリーやモーターの改善などにより実現したい。2番目は航続距離の問題。いまはこの点を理解してもらって購入してもらっているが、仕様では200kmを走るとしているものが、条件によっては、これより落ちることがある。バッテリーの改善や使用する電気量をいかに少なくするかといった取り組みを行う。さらに、EVならではの新たな技術が必要である。プラグを使わずに非接触で充電できるものも開発しているが、こうしたEVに求められる技術を早く使ってもらえるようにしたい」とした。」」

日本で5100台という発表です。2月までに3574台売れていたので、3,4,5,6月で1526台ということになります。震災の影響がどの程度か不明なので消費者に支持されているかどうかについては、なんとも言えません。
年度内に6000台生産と言っていた目標は震災の影響を考えればほぼクリアできたといえるかもしれません。

2011年7月4日月曜日

集団ヒステリー

自民党の石原幹事長が、原子力発電所の事故、放射能汚染に関しての多くの国民が集団ヒステリー状態にあるという趣旨の発言をしたようで、マスコミ、他政党などから非難されています。

私の意見では、現在の日本の「空気」が集団ヒステリー状態というのは明白です。マスコミはそのヒステリーを煽るように努力しているようです。無意識でやっているとしたらこれはこれで情けない。事故の状況をある程度まともに理解している人は、集団ヒステリー状態ということは、思っていても今は言わないようにしているわけです。石原幹事長は思っていることを口にしてしまうご父君の性格を引き継いでいるということですね。

「脱原発」とか「原発いらない」、「即時廃炉」とか、発言することがトレンドだと思い込んでいるニュースキャスターや記者たちが煽って、芸能人や文化人がそれに乗っかってる、ある道で活躍しているビッグネームがいうと、重要な意味があるかのように取り上げます。新聞の投書欄には環境運動家や心配性の母親などの「政府の言うことは信じられない」という意見を取り上げる。

私には今の空気は笑い話です。今回の原発事故の放射能汚染は非常に大規模なものですが、放射能汚染で亡くなった方は一人もおられません。地震と津波の直接被害で2万5千人もの命が失われましたが、水素爆発した原発に対峙して対策をしている高レベルの放射線を浴びる可能性がある現場においても、放射能汚染で亡くなった方どころか放射能を原因とした重症者もおられないと思います。

東京のホットスポットを心配しているというのはお笑い種です。この人達が騒いで、予算や各種の資源を浪費して被災者の足を引っ張っているという自覚をもって頂きたいです。

集団ヒステリー、脱原発フィーバー、放射能バブル、なんと呼んでも良いですが、10年くらいたたないとわからない人が多いでしょうね。

2011年5月27日金曜日

311原発事故を引き起こした地震や津波は天災ではないのか?

311地震と福島第一原子力発電所事故で甚大な被害を多くの方が被りました。地震と津波で2万人以上の多数の方が命を奪われ、十万人以上の被災者がすむところを失いました。福島第一原子力発電所事故では、稼働中の3台と、点検中の1台が炉心、使用済燃料の冷却が失敗し、爆発を起し大量の放射性物質が海洋を含む近隣の環境に放出されました。

この間、津波被害については、想定外に大きな津波だったのでしかたがないと、通常の天災と同様に諦める人が多いようです。一方、原発事故に関しては、2ヶ月半たっても未だに安定した冷却ができていないこともあって、東電、経産省、内閣の人災だという論調がずっと続いています。

私には言いたいことはたくさんあるのですが、MLなどでもまともな議論になりません。戦争が始まったり、降伏したりした、国境紛争がおきたりしたときに、一斉に雪崩をうって(声の大きな方に)世論が流れていく集団ヒステリー状態だと思います。

311の地震が天災でなかったらどこに天災があるのでしょうか。M9地震は今世紀に世界で4回目だからこの程度の地震は想定しておけ、という人がいますが、100年に1回の大雨で何百人何千人という人が亡くなる規模の土砂崩れや水害が毎年日本、世界のどこかで必ず起きていますが、それらを天災と言わない人はいません。311の地震、津波にしても原発以外の被災企業等で、工場が流失して製品の納期が間に合わなくなったという場合に、天災等の免責が規定された契約であれば、損売賠償請求をされることはないでしょう。

このような天変地異で起きた事故は免責になるのが当然です。たとえ原発事故でも。元々、一私企業の東京電力が自己判断のみで原子力発電を進めてきたわけではなく、国と二人三脚で進めてきたものです。法律で定めた賠償保険の範囲1200億円を超えた補償は国が責任をもつべきです。東電が悪いからリストラしろ、つぶせ、電力料金をあげさせるな、と口を極めて罵るだけでは何もなりません。

東電に事故の責任を押し付けることは、電力会社の国に対する不信を決定的にします。原子力発電をすぐにやめることになれば、コストは急上昇しますね。原発事故があれば、原因は別として結果責任を追求されることで、賠償保険が意味を持たなくなり電力会社は潰れることになれば、国の原子力政策というものに従う電力会社はなくなるでしょう。何年化後に廃炉にする「脱原発」ですらもできなくなります。投資家は電力会社の株を売り、社債も暴落することになるので、電力会社は原子力発電を止めるしかなくなります。

原発はやめて、これからは再生可能エネルギーでいけばいいといった「意見」が新聞の投書欄にやたらと出ますが、怪しい専門家の怪しい見積りに乗っかった夢でしかありません。これまでの何倍も高い電力料金、産業の空洞化、大量失業といった日本経済の凋落の中で、自分や家族、地域、産業が一緒に落ち込んでいくという覚悟を持っていいっていただきたい。

世論がそうならば、そのようになってしまうのは民主国家を標榜する国にいる以上しかたがないのですが、将来に禍根を残すことになるのは明らかです。

2011年3月7日月曜日

電気自動車の使い道

日産リーフの個人への納車がかなり進み、ブログ、ツイッターでの報告が増えてきました。

また、2ちゃんねるでは、航続距離の議論が進み?「リーフは最高200km、高速などでは100km程度の航続距離しかなく実用的でない」という意見と、「そんなことは承知した2nd、3rdカーとして使う人が買うのだから好きにさせろ」という意見にまとまったようです。

高速道路などの急速充電では、日産ディーラーの「30分で80%」の急速充電より能力が落ちるということもわかりました。

自動車は道具であると同時に趣味の対象でもあり、何千万もするスポーツカーを晴れた週末に乗るだけという人もいます。私などには理解しがたいのですが、その種の人々が、EVが、リーフが、珍しいから、まずは一番乗りと、買っている場合が少なからずあるのではないかと邪推しています。イノベーター、アーリー・アダプターというのはそんな人々で、もし補助金対象の6年間持たなくても停めて飾っておいたりするような趣味人なのでしょう。

急速充電スポットを伝って遠出するとか、自宅に充電設備を持たず急速充電スポットのみを使用して運用するとか、日産が想定していないと思われるユーザーも見られて、これこそが本当の市場テストになると思っています。普通充電で運用し、急速充電は普段はしないで6年後に80%の電池容量が残るという試算から、運用によってどの程度変わるのかとても興味深いです。

i-MiEVのような軽自動車サイズであれば、街乗り、買い物、通勤用と考える人が多数で、遠出しようという人は元々少ないので良いのですが、リーフの見かけでは勘違いする人が多そうです。これが今後トラブルのもとになりそうです。

6年後に中古車としてどのような価値が残るのかも興味深いです。今買っている人々が続けて10年以上も乗ってくれれば良いですが、6年後に第三者に渡るとき補助金なしの航続距離80~160kmのリーフはいくらで売れるでしょうか?

耐久性が不明、下取り価格が不明というクルマを買うような趣味人がそれほど多いとは思えないので、リーフの売れ行きは1年後には月100台以下になる、補助金も余り、高速道路等の充電設備も無駄になる、と予想しておきます。

日産リーフ、シボレー・ボルトの売上げ 2月

アメリカでの日産リーフの売上は、1月の87台に対して、67台であったそうです。今年アメリカで2万台売るという、また2013年までに50万台のEVを売るという日産の目標の初めに厳しい状態です。

一方、シボレー・ボルトVoltは、1月の321台に対して281台であったということで、リーフには勝ったということですが、これもあまりパッとしません。

さて、日本での日産リーフの売上は、2593台だったそうです。

昨年12月の発売以来の販売台数を纏めると、以下のようになります。

          日産リーフ       シボレー・ボルト
     日本     アメリカ     アメリカ
12月   19       19        326
1月   962       87        321
2月   2593       67        281
合計  3574       173        928

リーフはヨーロッパにも出荷されており数百台は出ているはずなので世界で4000台程度が売れた模様。ボルトはアメリカのみのはずで、約1000台しか売れていないのですね。

さて、リーフは年度内6000台生産するということも無理なのではないかと思っていましたが、月に2000-3000台の生産体制になっているようなのでクリアできそうです。6000台分あったという国内予約者のキャンセルを除いた予約者には年度内納車ができるようです。補助金が受けられるのかどうかは不明ですが。

バッテリー生産時の不良品が9割というのは、やはりデマだったのでしょうか。

2011年2月19日土曜日

日産リーフ ユーザーの声

日産リーフのユーザーの声で目に付いたもの、

ツイッターで「shin-inoue」さん、
「日産リーフの充電池。劣化なんて気にしたのは初日だけだった。走行距離は800kmくらい。今は毎回100%充電だし急速充電もガンガン使ってる。今までも車を買うときに売るときのこととかリセールバリューなんて考えたことなかった。w 」

なるほど、リーフを中古で買う場合は注意が必要ですね。電池の劣化具合を正しく評価することが重要でしょう。リーフを補助金をあてにして購入する普通の購入者は6年間は売れないというか、売ったら補助金を返さなければならないわけですが、大丈夫でしょうか。ガンガン使って6年間使えて粗大ごみにならなければいいですけれどもね。

「みんカラ」の「ともお」さん、
「本日の平均電費は11.0km/kWh
なかなかの数値…エアコンOFFとECOモードならばそこそこの航続距離は稼げそう」

ブログに豊富な情報を書いておられてとても参考になります。11km/kWhだとフル充電で264kmということになるのですばらしいデータです。

電気自動車は遠出をすると急速充電をしなければならないために、メーカーが推奨しない急速充電を頻繁にやらざるを得ないことになります。i-MiEVは軽自動車ベースなので遠出をしようという人は少ないでしょうが、リーフは普通の小型乗用車なので、2時間や3時間走るのは問題なさそうな雰囲気があります。ところが、高速道路で100km/hで走れば普通2時間も持たないのです。SAで急速充電を繰り返すことも充電時間、電池の劣化を考えれば、あり得ないことですね。休日1日ドライブというような使い方は想定できません。身近な通勤、買い物専用の、軽自動車のような用途を想定すれば、問題ないでしょうね。

現在のイノベータの方々は、もともと自動車としての実用性に価値を見るというよりは、革新的な技術、コンセプトを体感したいという先進的なユーザーです。コストやコスト/パフォーマンスということは気にしないひとが多いでしょう。

アメリカでは、昨年予約が9,500台になっていたので予約受付を止めていたそうですが、最近予約を再開するそうです。新たに15000台の予約を日産は期待しているそうです。
(http://www.dlegs.com/nissan-opens-up-leaf-reservations-to-the-public/)
これは、いよいよ生産が軌道に乗ってきたということでしょうか。まだ、ユーザーの声が一般的になっていない状態なのに大丈夫でしょうかね。

2011年2月14日月曜日

シボレー・ボルトは(リーフに比べて)高すぎるか?

Is the Chevy Volt Overpriced?
という記事がアメリカABCテレビのサイトに出ていました。
http://abcn.ws/gho94d

シボレー・ボルトは、41,000ドルで7,500ドルの政府補助を含めて33,500ドルで売られているそうです。日産リーフは2万ドル台(32,780ドルで政府補助を入れて25,280ドル)で、HVのイメージをトヨタ・プリウスが作ったように、EVの先駆者としてのイメージをボルトが得るためにはもっと安くする必要があった、プリウス・キラーとなるには3万ドルを切る必要があったのではないかという記事です。

この記事の中で、ボルトより「より柔軟性に欠ける日産リーフ(100マイル走ったら、電池が死ぬ、死ぬ、死ぬ)がEVのマインド・スペースをわけあっている」、「フリーウェイを唯一走れるEVであるテスラ・ロードスター」といった表現がありました。

つまり、性能が劣る安い日産リーフとイメージを共有し、価格的にはテスラの仲間になっている。これは、GMが再建途上で利益をあげなければならないから、あるいは現在のガソリンの価格ではEVで市場を支配するべきと考えていないと推測しています。記事の著者は、GMは余裕のあるアーリーアダプタから得た利益を次の開発に使おうとしているのではないかと推測し、これは市場をリードする機会を逃したと考えているようです。

私の感想は、ボルトは高すぎない、リーフが安すぎるというものです。リーフの価格設定には疑問を持っています。バッテリーの量産効果による将来のコストダウンを組み入れた戦略的な価格ですから、そのためにしばらくの間は量産すると赤字だと思います。そして、コストダウンは日産の希望通りにはいかない可能性が高く、採算がとれるようになるのは何年か先になると思います。なぜなら、リーフのような純EVは現在のガソリンエンジン車に比べて劣る点が多すぎてニッチ向け、タウン・カー、セカンド・カーにしかなりえないからです。

純EVで走行可能レンジを増やすにはボルトやPHVプリウスのようにエンジンを積むしか無いですが、コスト、車重、電費悪化につながります。走行可能レンジを限定して使えば、純EVの利点が活きます。あまりに当然で日産の関係者はそれを承知で頑張っておられるのでしょうが、本当に勝算があって頑張っているのでしょうか?素人の感想で特に読んでくれる人もいないと思いますが、日産はなるべく早くリーフのような純EV普通車を普及させるという方針を変えたほうがよいと思いますね。

日産リーフ オーナーによる走行レポートが続々と

日産リーフの納車がの進行につれて、オーナーの使用記がネット上でみられるようになってきました。
「みんカラ」では
http://bit.ly/fQK5gh
3人の方がレポートを始めておられます。その他に、納車された、まもなく納車という方もおられます。

始めての量産EVを個人で購入し、このような場で情報発信をしようというような人々は、いわゆるイノベータとよばれる層であって、「冒険心にあふれ、新しいものを進んで採用する人。市場全体の2.5%」(マーケッティング用語集http://bit.ly/394vIL)といわれる商品の実用性よりも新規性を重視した先進的なユーザーです。EVの利点も欠点も理解して、その利点を体験することが購入のインセンティブになっているというわけです。

このようなユーザーの声が日産リーフの成功に大きく関わってきそうで注目されるわけです。これまで、試乗してみて、素早い加速などに好印象を持ったという記事がブログなどでたくさん発信されてきましたが、これはリーフの特徴の一つではありますが、その商品価値の一面でしかありませんでした。使い勝手、コストなどの実際の情報、それもコストなど二の次の法人のものでなく自分の財布で負担するオーナードラバーからの情報が貴重なわけです。

さて、上記「みんカラ」やツイッターでのレポートでは、いずれも電費節約のため寒さに苦しんでいるという声が多いようですが、概ね走り自体は良好のようです。納車後数日で遠出をしてはらはらしたとか、エアコンのオンオフ、高速、上り坂下り坂で表示される推定可能走行距離が大きく変わるとか、興味深い情報が多いです。サービスエリアや役所やガソリンスタンドなどの充電ポイントを探しては急速充電を繰り返して遠出をしたといったレポートがあります。遠出をするためには、そのような方法しかないわけですが、一般論としてはリーフではそのような用途は勧められていないはずです。

想像ですが、リーフで想定されているのは、普段は通勤で毎日10-30km程度使う。週末に数十~100km程度使う。自宅で普通充電を週に1-2回する。急速充電は年に数回、緊急用として行うというようなものではないでしょうか。日産のサイトのQ&Aやマニュアルでバッテリーの耐用年数の質問に答えて言っている、「使用状況によって差はありますが、…5〜10年経過時で70〜80%程度の残存容量を見込」む、「急速充電は最小限に抑える」というのは、このような使い方を想定していると思います。

充電スポットをあてにして遠出をするユーザーが増えてきたら、充電器が塞がっているという状況が増えてきて実用的ではなくなってくるでしょう。今はEV車が殆ど走っていないので施設のオープン時間だけ気にしていればよいでしょうが、いくら急速充電といっても30分かかるので、もし2台待ちなんて状況に遭遇したら、充電器が空くのを待って1時間、自分の充電に30分と待ち時間が尋常ではなくなります。それでは予定を立てた旅行は無理でしょう。

結局、通勤、日常的な買い物で、週に150km程度クルマを使うのみ、充電は週に1回普通充電というニーズには応えられそうです。これは、よくある軽自動車などのセカンドカーの使い方です。このようなニーズでは100万円程度のクルマであれば十分市場性があるでしょうね。現在リーフもi-MiEVもバッテリーのコストは200~250万円程度についていると想像しますが、1/5程度にコストダウンできればよいということになります。もちろんこんなことは当たり前の話で、それができないからどのメーカーも苦しんでいるのです。

日産リーフの走行レポートはメーカーにとっても貴重な情報だと思います。一方で、現在のイノベータ、これからのアーリーアダプタが、遠出をしたり頻繁な急速充電をして、限界を試してくれるのは良いですが、それでかえって多数の潜在的なユーザーに対してはマイナス評価が定着してしまうという心配もありますね。

2011年2月12日土曜日

ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー候補に日産リーフが入った!

World Car of the Yearというものがあり、
http://bit.ly/hu4UyZ

次の10車種が候補になったそうです。日産リーフが入っており、ライバル?のシボレー・ボルトが入っていないというので、ニュースになっています。ドイツ車など欧州車が多いですね。実用性に?がつくリーフが入っていることから想像できるのですが、良いクルマというよりは話題になったとか目新しいクルマを選ぶのが趣旨なのでしょうか。全部高そうで縁がないのが個人的には寂しいです。

Audi A1
Audi A8
BMW 5 Series
BMW X3
Jaguar XJ
Jeep Grand Cherokee
Mercedes-Benz SLS
Nissan LEAF
Porsche Cayenne
Volvo S60 / V60

2011年2月11日金曜日

三菱 i-MiEV アイ・ミーブの運用情報など

i-MiEVを通勤を中心に6ヶ月使ってこられたくまさんというオーナーの方の運用情報がありました。(2ちゃんねるの書き込みで知りました。)
http://blogs.yahoo.co.jp/fumiokuwabara/folder/955669.html

ヒーターが5kWの消費電力でこれをフルに3時間使うと、フル充電したとしても走行可能距離が65km程度に減ってしまうとのこと。3時間で残量計の6-7目盛り(全体で16目盛り)消費するらしい。通常の走行可能距離は130km程度とのことです。シートヒーターであれば40-50W程度ですむ、これが必須とのことです。

くまさんのi-MiEVは初期トラブルで電池の全交換を行ったとのことですが、量産して1年以上たったといっても従来のエンジン付きの車とは全く違うEVではある程度のトラブルは予想の範囲でしょう。

日産はリーフの発売において、i-MiEVのようにまず少量の生産をおこなって、トラブル対応がしやすい法人向けやリースでの販売で様子をみるという常道を選ばず、いきなり一般向けの販売を始め、生産も年産5万台の規模で始めました。現実には10月から生産したはずなのに、生産が予定通り進まず、1月末で1000台未満の販売にとどまりました。生産能力の問題に加えて、これから数多くの多様なユーザーによる運用が進んでいくと様々なトラブルが出てくるはずです。事故も起こるでしょう。ガソリンを積んだ自動車の事故も悲惨な事になることも多いですが、EVによる事故はまた違った危険があるでしょう。事故の際の感電や電池の爆発の可能性については、どの程度危険なのか完全には予測出来ていないと思われます。

日産リーフの社会や市場からの評価がでるのはしばらく先のことでしょうが、厳しい物になると推測されます。